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本家"CropWorks"の近況用blog
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農工大Bn科の過去問集積&管理業務。
同人サークル「農工植研」の活動。
管理人Sr38のPC関連覚書。
あと絵とか写真とか。

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毎回参考文献を付記するところがなくて
もちろん付記する余裕もないわけですが
新刊作製にあたり参照した文献の紹介などしてみたり。

まあヨウシュヤマゴボウしか論文なかったですけどね!
薬草だったり毒草だったりしないと研究されないのね。残念だけど。

まずこれから行ってみましょうか、
Jerz G., Skotzki T., Fiege K., Winterhalter P., Wybraniec S.,
Separation of betalains from berries of Phytolacca americana by ion-pair high-speed counter-current chromatography.
(2008) Journal of Chromatography A, 1190, 63-73

ヨウシュヤマゴボウのベタレイン色素をHSCCC(High-Speed counter-current chromatography:高速向流クロマトグラフ)で分離した論文。
トリフルオロ酢酸をサンプル抽出時に加えることで固定相への保持を改良しているのが肝らしいですけど、まあ色素の中身が知りたいだけなので華麗にスルー。
ちなみにHSCCCとは固定相移動相ともに液体を用い、カラムを遠心分離しながらHPLCで送液することにより液々分配するシステムだとか。どないやねん。
詳しくは分からんけど想像するにまあ凄いシステムぽいのは分かる。
まあいいや、内容内容。
まずベタレイン色素にはベタシアニンとベタキサンチンという種類が含まれていて、
ベタキサンチンはベタシアニン骨格の芳香環部分のないもの、に近い。
詳しくはこの辺の図とか
http://flower.naro.affrc.go.jp/topics/color/shikiso/betarein.html (NARO 花き研究所)
ベタキサンチンは黄色で、ベタシアニンの方は中性~酸性で紅紫色、アルカリ性で黄色になる。
ここまで基本情報。
この論文ではHSCCCでベタレイン色素を30数種類分離しており、断トツで含量が多いのが
ベタシアニンのBetanin、次いでIsobetanin、あとは大きく離れてベタキサンチンのProline-Bxとかとか。
ベタレイン色素のλMax、つまり吸光波長のピークも記載されてます。
ベタキサンチンは470nm前後、ベタシアニンは540nm前後。
色的には黄色を吸うので補色の紫が表に出てくるんですね。

あれれ割と長くなってしまったので分割しますか。
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